上野動物園の双子のパンダ、シャオシャオ、レイレイが2歳の誕生日を迎え、全国から120人のファンがお祝いに駆けつけました 。
世界一可愛い動物がパンダであることは議論の余地がありません 。
そんな可愛いパンダの双子のきょうだい、上野動物園のシャオシャオ（暁暁、オス）、レイレイ（蕾蕾、メス）が6月23日、2歳の誕生日を迎えました 。
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お誕生会「ハッピーバースデー シャオシャオレイレイ（2歳）」が都内の東京中国文化センターで開かれ、全国からファンがお祝いに駆けつけました 。
どんな人が来ているのでしょう ？ そして、ファンであることが一目でわかるパンダファッションとはどんなもの？パンダファンの一人として潜入取材しました 。
「日本に来たほぼすべてのパンダに会っている」
イベントの主催者は中国駐東京観光代表処、東京中国文化センター、四川省文化と観光庁。この日は全国から約120人が参加しました 。
筆者もTwitterなどのアカウント名を「nonbeepanda（呑兵衛パンダ）」とするほどのパンダファンで、体型や食っちゃ寝ばかりの生活態度もよく似ていると言われます 。
しかし会場に来たファンの気合いの入り方は、自分とは比べ物になりません 。
もの心ついた時から上野動物園に通っているという二人組「B&K」さんは、「日本に来たほぼすべてのパンダに会っている」という猛者ぶり。年間パスポートで足繁く通うだけでなく、販売されているパンダグッズはすべて手に入れています 。
中国、フランスにもパンダを巡る旅に出かけていますが、ここまで「パン活（パンダ活動の略）」にハマったのは、双子のお姉さん、シャンシャンの美パンダぶりに心を奪われてからだと言います 。
「 みんなでお祝いできると聞いて、お祭り根性できました」と客席の最前列に陣取っていました 。
親子で山形から通パン
首元にお揃いのパンダ柄冷却スカーフを巻いていた武田さん母子は山形県在住 。
前日、前々日も上野動物園にパンダに会いに来て、いったん地元に帰って仕事をした後、再びバースデーイベントのために上京しました 。
やはり二人も「シャンシャンを一目見た時からハマりました」といい、山形から月2回は上京して推し活をしているのだそうです 。
全身パンダファッション
全身パンダファッションに身を包んでいた牛山園子さん（53）は茨城県から駆けつけました 。
パンダファン歴は長く、上野動物園の初代パンダ、ランラン、カンカンからパン活に余念がありません。年間パスポートを持って、年間30回以上、パンダに会いにいっています 。
上野動物園でも和歌山のアドベンチャーワールドでもパンダに直行し、他の動物には目もくれません 。
ブローチとイヤリングは熱烈なパンダファンである女優の黒柳徹子さんのマネジャーが作ったブランドの手作りのもので、パンツは北欧のブランド、フィンレイソンのもの。時計は夫がプレゼントしてくれました 。
シャオレイが2歳になるのは嬉しいのですが、一つ気がかりがあると言います 。
「 そろそろ中国に帰すと言われ始めるんじゃないかと不安です。シャンシャンも帰ってしまったので、あともう少しいてほしいですね 」
日本で唯一のパンダライターさんも
会場には私だけでなく、日本で唯一「パンダライター」を名乗る二木繁美さんもきていました 。
私は油断して丸腰で訪れてしまいましたが、パンダブローチを身につけ、靴下もパンダ柄で攻めてくるなど、さすが専門ライター、隙のない服装です。完敗です 。
他にスポーツライターの野上雅子さんが来場し、自身が手作りしたマスクチャームとペンダントで「パンダ推し」を表現していました。私はパンダファンを名乗ることが恥ずかしくなったのでした 。
「毎日パンダ」の高氏さんがファンを代表して挨拶
さて、肝心のイベントです 。
開会は11時半だったのですが、「動物園に120分待ちの行列ができる中、朝からシャオシャオ、レイレイに会ってきた」という人は20人ぐらいいました。そしてこのイベントが終わった後も会いに行くと手を挙げた人は50人ぐらいいました。さすがファン ！
開会に当たり、まず、中国駐東京観光代表処の首席代表・欧陽安さんが「中日友好協力のシンボルとして2頭のパンダは順調に成長しており、中日両国の動物保護分野における協力の発展を示すだけでなく、中日両国の文化、観光、交流のさらなる発展に貢献していきますよう願っています」と挨拶 。
また上野動物園の教育普及課長の大橋直哉さんは「生まれた時は124gだったのが今や60キロオーバーと500倍近くになり、ここまで大きくなってくれてありがとうと感謝の気持ちでいっぱいです。2頭がジャイアントパンダの未来を担ってくれるように我々もしっかり飼育していきますし、ぜひみなさんにも応援いただきたい」とファンに語りかけました 。
ファン代表としては、「毎日パンダ」というTwitterアカウントでパンダの写真を毎日撮影して公開している高氏貴博さんが、「ずっと子供の成長を見守るような感じで応援してきましたので、シャンシャン同様にシャオシャオ、レイレイも健やかな成長を願って応援していきたい」と語りました 。
ハッピーバースデーソングと、中国語で「おめでとう！」
その後、上野動物園が生まれてから今に至るまでを記録してきた動画や高氏さん撮影の写真が上映され、ファンたちは「可愛い！」と歓声を上げながら見入っていました 。
最後にみんなでバースデーソングを歌い、2頭のパンダの健やかな成長を皆で祝いました 。
シャオシャオ、レイレイ、これからも元気な姿を私たちに見せてね ！
