ケニア南東部の森林にある集団墓地から、遺体が続々と収拾されている。亡くなった人々は、天国に迎えられるために「餓死」を勧めるカルト教団のメンバーだと見られている。教団を率いる男が逮捕された 。

ケニア南東部の森林で4月21日、集団墓地が発見され、これまで90人の遺体が収拾された。亡くなった人々は、キリスト教系カルト教団のメンバーだと見られている 。

25日、ケニア政府のキンディキ内相が詳細を発表した。教団の名は「グッドニュース・インターナショナル教会」。餓死すれば天国に迎えられる、と信者に伝えていたという。内相は今回の事件を「大虐殺」と称した 。

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子どもの遺体も複数発見された。周辺で34人が救出され、病院で治療を受けている 。

BBCによると、地域周辺には60箇所を超える集団墓地があり、これまで14箇所の集団墓地で捜索が行われている。森林の奥深くに教団の集会所のようなものが複数あると見られており、専門家は当局に捜索と救助活動を求めている 。

ケニア赤十字は、事件を受けて設置した窓口に計212人の行方不明が報告されたと発表した。教団と関係のある可能性が高く、犠牲者の数は増えると予想される 。

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また赤十字スタッフがCNNに語ったところによると、報告数は259人に増えており、うち130人が子どもだという 。

警察は、教団を率いるポール・マッケンジー・ンテゲ容疑者を逮捕した。CNNによると、ンテゲ容疑者は警察に連行される際「イエスを讃えよ」と叫んでいたという 。

人口の8割以上がキリスト教徒のケニア国内では、凄惨な事件に激震が走っている。政府は、宗教団体・法人への規制強化を検討するとしている 。

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